「………。」
鍵が開いているドアをこっそりという感じで音も無く開ける。
当然中には誰もいないのは承知だが少し残念そう…………。
少し悩んでから、保冷剤が充分入った発泡スチロールの箱を玄関床に置く(プリン4個入り)
「……………。」
少し考えてからメモと紙を取り出して何やら書き出す。
「デュオへ。良かったら食べてくれ。1/14ヒイロ」
それから付け足して「逢いたいといつでも思っている」
満足そうにメモを書き終えると箱の上に置いて、よたよた帰っていく。
ドアを勢い良く開け、中にばたばたと走り込む。
「あっ!?」
玄関床に置いてある発砲スチロールの箱に蹴躓きそうになり、慌てて体勢を立て直す
「誰だこんなトコに…………ん?」
箱の上に何やら書いてあるメモ用紙を見つけ取り上げる
「なんだぁ??」怪訝な顔でそれを読んでみると、そこにはヒイロからのメッセージが。
「ヒイロ……来てたのか。会いたかったなぁ……」
読み終えると寂しそうな顔で呟いて、そのメモは丁寧に畳むとズボンのポケットに入れる。
そして箱をそっと持ち上げると部屋の中に入る
コタツの上に箱を置くともそもそとコタツの中に入り込み、箱の蓋を開ける。
中に入っている4つのプリンを目にして
「ヒイロ、今夜は来ないかな…………会えたら一緒に食べるのに……」
ぼそぼそ呟き、もう一度蓋を閉めて天板の上に顔を突っ伏す
「……………。」
申し訳無さそうにドアを開ける。
「……?」
ドアが開いた音が聞こえて、もしかして、と慌てて立ち上がると玄関に走っていく
「ヒイロっ!?」
「……………遅くなった。」
怒られるのを待ってる感じで、とりあえず最低限の隙間からドアを潜りドアを閉め、ドアを背に
デュオを見る
「ヒイロ、会いたかった〜〜〜〜!!」
ヒイロの姿を見るなり飛びついて抱き着く。すりすりすりすりする
「………っ」
びっくりして、デュオを抱きしめ返す。
遅れてきた自分を叱るでもなく嬉しそうにしてくれるのが嬉しくて嬉しくてぎゅーって抱きしめる
「俺も会いたかった…」すりすりする
「今日会えないかと思った…………」
抱き返してくれるのが嬉しい。幸せそうな顔をして、ヒイロを思いきり抱き締めてすりすり。
ついでにほっぺにもちゅー
「………すまない。」
本当にごめんねとおでこにキスをする。ついでにもう長くもいられないので、ますます申し訳ない
抱き着いたままやっと顔を上げて、ヒイロをじっと見て
「プリン、さんきゅ。一緒に食う時間はあるか?」
「………食べさせる時間くらいならば。」
申し訳なさそうなまま、でも嬉しそうにデュオを見る。ほっぺたにもキスをする
「ばーか、食べさせる、んじゃなくて一緒に食うんだろ?」
くすくす笑ってほっぺのキスを受け止め、ヒイロから一旦離れて
「んじゃ、オレ、スプーン取ってくるな。お前座ってろよ」
そう言ってキッチンに行こうとする
「………違う。」
言うと、スプーンをとってこようとするデュオを背中から抱きしめて、ずるずるとプリンがある
場所へとひきずる
「え、ぇ??」
背中から抱き締められたままずるずる引きずられてびっくり
「お、おい、スプーンないと食えないだろ〜〜??」
「奥にちゃんと入れてある」
ちらりと見える項に悪戯みたいにちゅっとキスして、プリンのあるコタツへとつれてくる
「わっっ/////」
項にちゅっと音を立ててキスされて真っ赤になる
「も、もうっ、お前は〜〜〜〜っっ/////////」
コタツまで来たのでもう良いだろうとヒイロの腕を振り払う
振り払われても気にしない。
いそいそと箱を開けてプリンを1個出して、スプーンも1本出して袋を破る
「オレも食うー」
ヒイロの側に座って、自分の分のプリンを取ろうとする
デュオの動きを阻み腕ごと抱きしめて引き寄せる。
どうやら用意していた1つのプリンはデュオ用らしくデュオを確保したまま、
プリンの蓋を開けて、一口掬い
「………。」
あーんという感じで差し出す
「もー、自分で食えるって/////」
苦笑して、でも抱き締めてくれるのが嬉しくて大人しくあーんと口を開ける
「(そんな事は)分かっている。」
でも楽しそうにデュオの口の中にプリンを落としてスプーンを引き出して、更にその甘い唇に
ちゅっとキスを
「んっっ/////」
プリンを食べようと口を閉じたところでキスされて真っ赤になる
「……も、食わせるかキスするかどっちにしろよ〜〜〜〜」
「時間短縮」
キッパリというと、次の一掬いを差し出す
「……美味いか…?」
やっぱり幸せそう(笑)
時間短縮、と言われてちょっと複雑そうな顔をする
「んまい……けど、時間ないならキスだけの方が良いっ/////」
プリンはひとりでも食えるので(笑)
「美味いか。」
嬉しそうにする。
「俺にも食わせろ。」
と言いつつ、次の一掬いをデュオの口へと差し出す(笑)
「プリンじゃなくてオレを食え(笑)」
何気に凄いことを言う(笑)でも差し出されたプリンはぱくっと食べてもぐもぐ
「………。」
空のスプーンを持って眼をぱちくりする。
「了解した。」
言うと、もぐもぐしているデュオの唇にキスをする。
割り入るように舌を捻じ込み、強引に口内のプリンを強奪及びディープちゅー(笑)
「ん、んっっ/////」
強引にねじ込まれてきた舌を受け入れ、目を閉じて深いキスを堪能する。
プリンの甘い味とヒイロの甘いキスとにうっとり
プリンとスプーンをそっと机において、デュオを抱きしめて、粘着質な音を立てながら、
キスを続ける。
薄く眼をあけて、うっとりと自分とキスをするデュオに何かを感じながら、更に気持ちよくして
あげようと、舌や唇を動かす
「ん……っ、ふ…………、」
自分からも舌を動かしてヒイロのものと絡めあわせる。ぎゅっとヒイロを抱き返し、もっとと言う
ようにすりすりして誘う
微妙に唇に隙間を空けて言う
「……好き…?」
それは疑問系ではあるが、答えは分かりきっている言葉。角度を変えて甘いキスを再開する
「ふぁ……っ、ん、ん……好き…………す、き……」
甘いキスを堪能しつつ、唇が離れる隙を縫うように囁いてヒイロにくっつく
「俺も愛してる。」
唇の端を舐めて、流れた唾液を舐めとりデュオの背中とデュオの胸を服の上から弄る
「……愛してる。」再び深いキスをする
「ぁ……っ、ん、ヒイロ…………//////」
服の上から胸を弄られてぴくっとする。でも嬉しそうに深いキスを受け止めて返す
「………。」
ちゅっと可愛い音を立てて、いきなりキスを止める
「……タイムリミット。」言いながら、唇の端にキスをして
「……残念ながら。」とデュオの下肢をするりと撫ぜる(笑)
「え……あっっ!!///////」
いきなりキスを止められて不満そうに目を開けたところで下肢を撫でられてびくっとし、
真っ赤な顔になる
「バ、バカっっ、スケベっっ////」
「………時間がない。」
少し笑うがすぐ悲しそうにデュオの頬にキスをする
「……遅れてすまなかった。また、逢ってくれるか。」
心配そうに言う
「……絶対、会ってくれないとやだ…………」
寂しそうな顏をして、もう一度ヒイロの唇にキスをしてすりすり
嬉しそうに頷く
「では、金曜日に。」
丁寧にデュオを抱きしめると大切そうにキスを返す
「うん……楽しみにしてる」
嬉しそうに笑って、ほっぺにもキスをして
「オヤスミ、またな。」
「………おやすみ。」
ゆっくりと立ち上がると名残惜しげに帰っていく
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